サーバ構築概要

サーバ構築とは

 サーバと言ってもここでは主にインターネット・サーバの事を指していますから、いわゆる社内のみで使っているファイル・サーバやプリンタ・サーバとかとは全く性格を異にしています。自分のPCをインターネット上に公開する為には、DNSサーバ、WWWサーバ、FTPサーバ、メールサーバなどの機能が必要です。又、当然独自ドメインも取得しなくてはいけません。何しろ自分のPCが世界中で唯一無二のサーバ機になる訳ですから。

独自ドメイン取得

 うちは「komonet.ne.jp」と言う属性JPドメインを取得していますが、今では「***.jp」のような汎用JPドメインも取得できるようになりました。又、その取得方法も非常に簡単になっています。又、「***.com」や「***.net」などの外国のドメインを取得しても構いません。独自ドメインの取得は、「お名前.com」などのレジストラと呼ばれる業者を通して行うのが通常です。

 この独自ドメインを取得する事によって、初めて「www.komonet.ne.jp」のようなURLで、自分のサーバ機からインターネット上に自分のホームページを公開できるようになります。

グローバルIPの取得

 世界中のインターネット・サーバ機には、それぞれ固有のグローバルIP(「216.56.133.***」のような番号)が割り当てられています。日本国内でこのグローバルIPを取得する為には、OCNのようなプロバイダからグローバルIP割り当てのサービスを受けなくてはいけません。ちなみに、うちはOCNの「グローバルIP8個」のサービスを受けています。8個は多いように思われるかも知れませんが、この中で実際にサーバ機に割り当てて使えるのは5個だけです。通常のサーバ構築にはこのサービスが最低条件です。

 「グローバルIP1個」のサービスもありますが、実際のサーバ構築の際、1個だけではその機器構成などでちょっと面倒な事になってしまいます。(まあ、出来ない事はないですけどね…。)又、肝心のセカンダリDNSのサービスも別途受けなくてはならなくなります。(OCNの「グローバルIP8個」のサービスには「セカンダリDNS」サービスがセットになっています。)

 以上、取得した独自ドメインとグローバルIPとをJPNICなどに登録する事によって、インターネット上で自分のサーバ機が初めて認識されるようになる訳です。世界中にある上位DNSサーバが、ドメインとグローバルIPとの関連付けを解決しています。つまり、ブラウザのアドレス・バーに「www.komonet.ne.jp」と打てば、それがうちに割り当てられているグローバルIPに変換されて、うちの第1サーバ機に接続されるようになる訳です。

DNSサーバ

 DNSサーバとは、いわゆるネームサーバの事ですが、TurbolinuxにはBINDと言うDNSサーバ・デーモンがバンドルされています。サービス名は「named」です。「d」はデーモン(サービス)の意味です。

 通常、自分のサーバ機内で稼動する「named」は、内部ネットワーク内での名前解決がその役目です。つまり、うちの「komonet.ne.jp」であれば、WWWサーバは「www.komonet.ne.jp」であるとか、メール・サーバは「mail.komonet.ne.jp」であるとか、と言った具合です。そして、それぞれに該当の取得済みグローバルIPを割り当てる訳です。ちなみに、うちはWWWサーバ機を2台公開しています。「sv.komonet.ne.jp」と「www.komonet.ne.jp」とですが、それぞれ別個のグローバルIPを割り当てて運用しています。

sv.komonet.ne.jp ⇒ 212.**.133.**1(例) ※グローバルIP割り当て

www.komonet.ne.jp ⇒ 212.**.133.**2(例) ※グローバルIP割り当て

と言った具合です。

 上位DNSサーバに登録するのは、このDNSサーバ名(例えば、「sv.komonet.ne.jp」とか…)だけです。つまり、インターネット上で自分のドメイン宛に真っ先に飛んで来るのは、このDNSサーバ機だと言う事です。そして、このDNSサーバ機の中で、その後の割り振りが決められる訳です。

※DNSサーバ、WWWサーバ、FTPサーバ、メールサーバなど、それぞれのサーバ・サービスは同一機内に格納してもいいですし、別のサーバ機に振り分けても構いません。

WWWサーバ

 WWWサーバとは、その名の通り、インターネット上にホームページを公開する為のサーバ・サービスです。TurbolinuxにはApacheと言うWWWサーバ・デーモンがバンドルされています。サービス名は「httpd」です。

 このサービスの主な機能はホームページの公開ですから、要求のあったURLに対しどのユーザーのホームページ用ファイルを公開するかとか、CGIをどのファイル名(拡張子)に対し許可するかとか、内部的な事を決定します。暗号化のSSL対応なども、モジュールの読み込みで可能となります。

FTPサーバ

 FTPサーバとは、サーバにファイルをアップロードしたり、サーバからファイルをダウンロードしたりする為のサーバ・サービスです。TurbolinuxにはProFTPDと言うFTPサーバ・デーモンがバンドルされています。サービス名は「proftpd」です。

 以前のバージョンでは、wu-ftpdがバンドルされていましたが、現在はこのproftpdに変更になっています。wu-ftpdに比べ、転送速度がかなり向上しているように思えます。又、内部設定も簡単で使いやすいです。

メールサーバ

 メールサーバとは、その名の通り、インターネット上でメールをやり取りする為のサーバ・サービスです。Turbolinux 10 ServerにはPostfixと言うメールサーバ・デーモンが新たにバンドルされています。サービス名は「postfix」です。以前のバージョンで採用されていたSendmailよりも、設定が簡単で処理速度も速いと評判です。

 これら以外にも、暗号化通信の為のSSHなどもありますが、おおむね以上のサービスを稼動させれば、インターネット上に自分のサーバ機を公開する事ができます。Linuxを使えば、これらの必要なサーバ・デーモンは元々バンドルされていますから、すぐにでもサーバを構築する事が可能な訳です。どうぞ貴方もLinuxサーバに挑戦して見て下さい!(^.^)


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